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乳児ボツリヌスの患者についてまとめたものです
ボツリヌス中毒はとても事例が少なくて「これしか」ありません
ボツリヌスは結構気難しい菌で 芽胞を摂取してもそうそう食中毒が発生するわけではありません
ただ はちみつを摂取する時のバージョンの一つに「便秘の時にははちみつやリンゴのすりおろしがいい」と言われていて 実際そのようにしている方も多かろうと思います 便秘の時は便がかなり嫌気的になっているので かえって発病の機会を増やすことになりかねません ご注意いただきたいと存じます
ある程度まとまって食中毒事例が発生するとか 亡くなった方がいるとかすれば「食中毒事件」として取り上げられますが
症例が これだけ少ないとなると 軽症の方は埋もれていってしまうのでしょう
ボツリヌスはかなり特徴のある症状を示しますが 診たことがなければ見過ごされることも多いのではないかと推察いたします
一つ私見ですが提言があります
乳児用のテキストには原因食として「黒蜜」があげられておりますが 「黒蜜」を原因食とした事件は 乳児にも大人にもありません
「黒蜜」は 蜂の冬季の餌として与えられることが多いため 載せられたのだとは思いますが
はちみつ自体「ハチが野原から集めてくるもの」です ならば「黒蜜」だけをあえて注意喚起するのはいかがなものでしょうか はちみつそのものや野菜の方が注意対象の食品として重要ではないでしょうか
テキストの再検討を望みます
ボツリヌス菌の事件は食中毒統計に載らずに 感染症統計に計上されているものも多く 詳細が不明のケースも多々あります 詳細をご存知の方がいれば教えていただけると幸いに存じます