Communication Center for Food and Health Science/特定非営利活動法人食品保健科学情報交流協議会
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ご挨拶
ご挨拶

食品安全の新たな展開を目指して

           理事長 関澤 純   
 
皆さん、こんにちは。林裕造先生からNPO法人食品保健科学情報交流協議会(食科協)の理事長を引き継ぎました関澤です。会員や関係の皆様のご支援を得てお役目を果たしたく、よろしくお願いいたします。

今年(2010年)はピアノの詩人ショパンが生まれて200年の記念の年です。当時のヨーロッパは、フランスで市民革命、イギリスでは産業革命という現在の世界の根底を支える後戻りのできない大きな変化が進行する激動の時代でした。故国ポーランドの領土を分割され病弱の彼自身は後半生を外国で送りましたが、200年後の今、遠い日本で彼の音楽を愛する人が彼を偲ぶことなど思いもよらなかったでしょう。

さて翻って現代の私たちも激動の渦中にあります。21世紀を迎えても自然災害や金融危機のリスクが度重なり、高齢化社会の淵まで来たわが国で次世代の明確な展望を持てずにいます。衣食住ではこれまでに無い安全と豊かさを享受しながら、食の安全は信頼されず表示の厳格さばかりが要求され、健康に悪影響の無い食品が回収・廃棄される一方、世界では10億の人々が飢餓に苦しむ矛盾があります。最近では口蹄疫ウイルスへの対応の遅れから、十数万頭の豚や牛が殺処分される深刻な事態が発生しています。
これらの背景には、消費者の理解不足や報道の偏向のせいだけというより、わが国の食生活と食料供給のあり方、責任ある立場での対応の不備もあり、相互理解や信頼関係を高める上での不十分さが反映していると思われます。わが国では2003年に食品安全基本法の制定と食品安全委員会の発足など枠組の変化があり、リスクアナリシスを基礎に据えた食品安全が推進され始められましたが、解決すべき課題はまだ大きく横たわっています。本来食品の摂取には何らかのリスクも伴いますが、むしろ私たちの生命や健康を支える上でこれをはるかに超えるベネフィットがあり、関係者間の適切な理解の共有を基礎とする「食品安全のガバナンス」が重要です。

今から200年後がどのような社会になるだろうか想像できませんが、私たちは現状を変えてゆくことができるのでしょうか?それには今直面する課題に正面から向きあい、力を合わせてできるところから解決を目指してゆくしかないと思われます。
食科協では、食品安全の新たな展開を目指し、食の安全と健康に関心を持つ皆様と協力して、食品の生産、加工、供給、消費、行政に関わる関係者間の相互理解と信頼を高めるために、科学的な情報の提供や問題解決に向けた討論を進めてゆこうとしています。ご関心ある個人、法人のご参加、ご入会をお待ちしています。
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